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バッグについて
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 豊胸用のバッグ(インプラント)のメーカーは世界各国で数社しかないのが現状です。 既に製造を中止したメーカーもありますし、中には倒産したメーカーもあります。 現時点で国産の豊胸バッグは存在しません。

 メーカーが数社あると言っても、どこの製品でも安心ということはありません。 世界でもっとも厳しい安全基準を設けているのはアメリカであり、アメリカのFDA(厚生省)がお墨付きを出せばそれは最も信頼できる製品と考えることができるのですが、安全性について承認見込が出ているのはMentor(メンター)社(米国)とMcghan(マッガーン)社(アイルランドー米国)の2製品だけです。

 それ以外のバッグが悪いと否定するのではないのですが、中には安全だとは言われながらもその根拠が曖昧なものもあることは事実です。 ただ、やはり人間の体内に留置するものですから何より安全性にはこだわるべきですので、当院ではメンター社のバッグを使用しています。 商品自体はアメリカに発注して取り寄せていますが、大抵のサイズや種類については在庫しています。
■ バッグ表面
 ツルツルとしたタイプのをスムースタイプ、ざらざらとした質感のものをテキスチャータイプと呼びます。
※通常は術後のマッサージ不要タイプであるテキスチャータイプのバッグを使用します。
スムースタイプ(ツヤあり)
テキスチャータイプ(ツヤなし)
バッグの形状
 普通にお餅の形のようなラウンド型、ティアドロップ(涙粒型)或いは洋梨型、とも言われるアナトミカル型の2タイプが基本です。
・ラウンド型
 ラウンド型のインプラントは、中身が流動性の高いものであれば立っている時には胸の下部側へ重心が移動し、自然なしずく状になるものです。 さらに、横になったときには均等に中身が広がるために非常に形状が自由なタイプのものです。大半の豊胸術ではこのラウンド型が利用されます。
・アナトミカル型
 もともと、女性が立った状態での胸の形が最も美しいと考えられるバッグの形状です。 全方位型のラウンドバッグとは違い、アナトミカルバッグは体内に挿入する方向が指定されています。
バッグの性状
 基本的にバッグの外枠(シェル)は全てシリコン製ですが、その内容物によって分類されます。
内容物
特徴
・生理食塩水
 医療の場に携わらなくとも生理食塩水という言葉を聞いた事はあると思います。人間の体液と同じ浸透圧の濃度のもので、点滴などにも用いられます。 仮にバッグから漏れるようなことがあれば速やかに吸収され排尿されます。

 但し、見た目は良くても触った感じや動きについては非常に劣ると考えられます。
更に、術後に必要となる長期間のマッサージに非常に苦痛を伴いますので近年は減少傾向にあると言えます。
・ハイドロジェルバッグ
 生理食塩水に高分子化合物である多糖類(食品添加物の表示などに「増粘多糖類」の表示があることで馴染みがあるかも知れません)を混ぜて粘度を高めジェル状にしたものです。 ハイドロジェルは現在もその組織適合性から様々な医療現場でも使用されていますが、仮に漏れが起きた場合は体内組織に吸収された後、体外に排出されると言われています。
 
  最も有名なハイドロジェルはフランス・アリオン社にCMCバッグですが、ハイドロジェルでありながらシリコンジェルの柔らかさを兼ね備えるということから今日でも(2006/04)盛んに使用されていますが、安全性についての確証が万全でないという意見もあり、今後の推移を見守る必要があります。
・シリコンジェルバッグ
  -シリコンジェル
   -コヒーシブシリコンジェル
 シリコンとは珪素(けいそ)を含む半有機性ポリマーの総称です。(分子量によりゴム・グリース・樹脂に分類されます) シリコンという言葉自体、医療現場でも頻繁に使われていますし、体内留置される事も多々あります。 ※豊胸用バッグのシェル(殻)はどんなバッグでも全てシリコン製です。
 
  シリコンジェルは水飴のように「とろーり」としており、豊胸用バッグの中でも最も柔らかなものです。 (但し、過去には「柔らかすぎで嫌だ」という意見も戴いたことがあります)
 
  これに対してコヒーシブシリコンジェルは「ゼリー」状です。 確かに柔らかさではシリコンジェルにかないませんが、大切な利点は仮にバッグに穴が開くような事態が起こってもゼリー状であれば漏れ出すことがありません。
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